南八ヶ岳縦走(硫黄岳~赤岳)2021年7月:登山レポート①

日本アルプス(北、南、中央)程の規模はないかもしれませんが、2,500m~3,000m近くの高山が連なる八ヶ岳。東西南北に登山口があり、初心者向けから上級者向けまで様々なコース取りをすることができますが、その中でも最も定番であろう硫黄岳~赤岳の縦走ルートのレポートをします。

コース概要

八ヶ岳は、長野県と山梨県を跨るように南北に連なる山々です。一般的に、北八ヶ岳と南八ヶ岳にくくられています。特徴としては、北八ヶ岳は、苔むした樹林帯が広がる穏やかな山容で、南八ヶ岳は森林限界を超えると岩がゴツゴツと切り立った山容であるとされています。

今回縦走したルートは、南八ヶ岳北部に位置する硫黄岳から、八ヶ岳最高峰で日本百名山の一つでもある赤岳までの稜線を歩くルートです。

南八ヶ岳の登山口である美濃戸口をスタートし、中腹にある赤岳鉱泉でテント泊し、稜線を周回し、下山するというプランで歩いてきました。一般的には、1泊2日でルート設定されていることが多いですが、今回は交通手段の都合もあり、2泊3日とゆったりとしたスケジュールを設定しました。

信州山のグレーディングでは、体力度「4(1泊以上が妥当)」、技術的難易度「C」とされています。

登山口までのアクセス

登山口は美濃戸口バス停です。美濃戸口へは、JR茅野駅からバスで行くことができます。バスの本数は少なく、運行日も日により異なるため、利用の際は、必ずHPを確認してから訪れてください。

アルピコ交通のHPです。
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/suwa/minotoguchi/

標準コースタイム

1日目

チェックポイント標準コースタイム
①美濃戸口~美濃戸01:00
②美濃戸~赤岳鉱泉02:00
合計03:00

2日目

チェックポイント標準コースタイム
①赤岳鉱泉~硫黄岳山頂01:30
②硫黄岳山頂~横岳山頂01:30
③横岳山頂~赤岳山頂02:00
④赤岳山頂~行者小屋01:30
⑤行者小屋~赤岳鉱泉00:30
合計07:00

3日目

チェックポイント標準コースタイム
①美濃戸~赤岳鉱泉01:45
②美濃戸口~美濃戸00:45
合計02:30

登山レポート(1日目)

①美濃戸口登山口~美濃戸

登山道はバス停の終点である美濃戸口登山口からスタートです。
登山口には登山計画書のポストもあるので、登山届を提出しましょう。

バスの終点は美濃戸口ですが、美濃戸口から1時間ほど歩いた地域にある美濃戸にも駐車場がいくつかあるため、自動車で訪れる方はそちらまで車で行くのもありだと思います。

最初は車も通れるような広くなだらかな登山道です。登山道として危険なわけではないですが、時折車も通るので気を付けながら進む必要があります。

一時間ほど歩くといくつか小屋が集まる美濃戸に到着します。こちらの美濃戸山荘ではお水も補給できるので是非いただきましょう。

②美濃戸~赤岳鉱泉

美濃戸山荘の正面にはこちらの看板があり、八ヶ岳の入り口といった雰囲気があります。

こちらで北沢ルート(赤岳鉱泉へつながるルート)、南沢ルート(行者小屋へつながるルート)の分岐があります。今回は北沢ルートで赤岳鉱泉まで向かいます。美濃戸~赤岳鉱泉のちょうど中間あたりにある、堰堤広場までは車が通れる道のため引き続きなだらかな登山道が続いていきます。

こちらが堰堤広場です。美濃戸からは大体1時間ほどで到着します。ここから登山道が始まります。

本格的な登山道が始まりますが基本的にはなだらかな登りであるため、自然を感じながら穏やかに進んでいくことができます。

北沢ルートという名前の通り、基本的に沢沿いの道を進んでいくため、木道や橋を進んでいく場面もあります。いずれも整備が行き届いていますので、安心して歩いていくことができます。

こちらは初日の目的地である赤岳鉱泉です。テントは正面に見えるスペースのほか、いくつかスペースが用意されており、好みに合った場所を選ぶことができると思います。
赤岳鉱泉は山小屋としてはとてもサービスが充実しており、夕食のステーキや、お風呂などの名物もありますので、併せて楽しむのも良いと思います。

まとめ

以上、南八ヶ岳縦走の登山レポート①をご紹介しました。

次回は今回の山行のハイライトである硫黄岳~横岳~赤岳の縦走をご紹介したいと思います。

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