双六岳は北アルプス南部にある標高2,860mの山です。日本百名山には挙げられていませんが、花の百名山に挙げられていたり、稜線から眺める槍ヶ岳の風景などで北アルプスの人気の名峰です。今回は、新穂高温泉を登山口とし、双六岳までのピストンの工程で行ってきました。
コース概要
登山口を新穂高温泉とし、双六岳までピストンのコースで、小池新道と呼ばれるコースです。
山頂直下を除いて鎖場、岩場などはなく、整備も行き届いており、いわゆる難易度の高いコースではありません。しかし、ところどころ岩畳の階段状の道となっている箇所もあり、気を付けて登る必要があります。また、後述のコースタイムの通り、それなりのロングコースとなりますので、しっかりとした準備が必要です。
登山口までのアクセス
首都圏から新穂高温泉まではあまりアクセスが良くありません。
今回の山行では新宿から平湯温泉バスターミナルまで高速バスで行き、その先平湯温泉から新穂高温泉までバスで行くルートで登山口へ向かいました。
標準コースタイム
1日目
チェックポイント | コースタイム |
---|---|
①新穂高温泉~わさび平小屋 | 01:30 |
合計 | 01:30 |
2日目
チェックポイント | コースタイム |
---|---|
①わさび平小屋~鏡平山荘 | 04:00 |
②鏡平山荘~双六小屋 | 02:30 |
③双六小屋~双六岳~ピストン | 02:00 |
合計 | 08:30 |
3日目
チェックポイント | コースタイム |
---|---|
①双六小屋~鏡平山荘 | 02:00 |
②鏡平山荘~わさび平小屋 | 03:30 |
③わさび平小屋~新穂高温泉 | 01:00 |
合計 | 06:30 |
登山レポート
1日目
①新穂高温泉~わさび平小屋
1日目は登山口から、わさび平小屋までの行程となります。午前中は新宿から新穂高温泉までの移動であったため、お昼からのスタートとなりました。
スタートは新穂高温泉バス停です。双六岳方面だけでなく槍ヶ岳方面への登山口でもあります。
また、近くには温泉やビジターセンターなどもあります。
わさび平小屋までは車も通行できる道となりますので、平坦なみちのりとなります。
一時間ほどでわさび平小屋に到着します。
わさび平小屋のテント場は広くはないですが、平らで設営しやすい環境です。
2日目
①わさび平小屋~鏡平山荘
2日目はわさび平小屋からスタートです。最初はブナの森の樹林帯を歩いていきます。平坦な道なので、寝起きのウォーミングアップにもちょうどよい道のりです。
30分程歩くと小池新道の入り口にたどり着きます。ここから本格的な登山道がスタートします。
登山道スタートとはいうものの最初は引き続き平坦な砂利道となります。
基本は↑の写真のような道のりですが、ところどころ↓の写真のようなガレ場も出てきますので注意して登る必要があります。難しい道ではないですが、浮石にも気を付けて慎重に歩きましょう。
途中小川が流れている箇所にも橋がかけられており、整備していただいていることに感謝です。
鏡平山荘の直前も木道が整備されています。
②鏡平山荘~双六小屋
無事中間地点の鏡平山荘に到着しました。ここまでは全般的に歩きやすい道のりではありますが、標高差がありますので、体力的には結構きつかったです。
鏡平山荘の近くには鏡池という絶景ポイントがありますが、2日目はガスガスでしたので、飛ばしてしまいました。
鏡平山荘を出て1時間程急登を登ると弓折分岐に到着します。ここにはベンチがある休憩することができます。
ここまでは、登りが延々と続いていましたが、ここからは少しなだらかな稜線歩きになります。
少し進んでいくと、鷲羽岳をバックに双六小屋が見えてきます。
小屋の手前の平場がテント場です。
双六小屋が見えてもう少しと思ってからがまだ遠く、中々双六小屋にたどり着くことができません。
こちらが双六小屋テント場です。何とかたどり着くことができました。テント設営後、双六岳に登頂しようと思いましたが、通り雨にあたってしまい少し休憩してから行動再開しました。
双六岳は双六小屋の裏手にどんとたたずんでいます。ここを登っていきます。
③双六小屋~双六岳~ピストン
双六小屋から、稜線まで一登りした後、山頂が見えてきます。
双六岳といえば、稜線からの槍ヶ岳の景色ですが、少し粘ってみたもののこの日は見ることができませんでした。
不安定なお天気でしたが、山頂へはなんとか到着できました。景色は翌日に持ち越しです。
3日目
3日目は双六小屋から下山するのみの予定でしたが、前日山頂の景色を見ることができなかったため、稜線までですが、登ってみました。
前日はあまり意識していませんでしたが、稜線までの道のりはゴロゴロしている箇所もあります。
稜線からの双六岳方面です。前日とは打って変わって青空が広がっています。
そして、定番の槍ヶ岳方面の景色です。どうしても逆光気味となっていますが、何とかあこがれの景色を見ることができました。
そしてもう一つの絶景ポイントである鏡池です。
まとめ
以上、双六岳の登山レポートをお届けしました。どうしても行ってみたいと思っていた双六岳に何とか行くことができ、つらくも感慨深い山行となりました。
下山後の温泉
下山後はひがくの湯で汗を流しました。サウナ、水風呂はないですが、露天風呂が二つあり疲れをいやすことができました。食堂も併設されていますので、食事もいただくことができます。
https://shinhotaka.com/place/766/
テント泊山行時のレポートですのでこちらもご覧ください。
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